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ビキニライン殺人事件

「欲望バス」のノドアメ小劇場より

土曜ワイド劇場の話で登場するドラマ、ビキニライン殺人事件。
ビキニラインと聞くと、波うつ海岸で水着姿の美女が死体となって発見された!
…みたいなイメージがありますが、実際は結構ドロドロしたドラマです。

主人公は水谷豊演じる新聞記者。
そしてアリバイを崩すために奮闘する、科学捜査官に矢崎滋。
なかなかしぶい配役です。

物語は、民家の倉庫にあった鉄の箱から腐乱死体が見つかり、
あたり一帯にものすごい悪臭が立ち込めている中スタートと、
しょっぱなからやや陰惨な感じで始まります。

あまりの匂いに、関係者はハンカチで鼻や口を抑えながら倉庫に接近する現場。
そんな中でも、警察から事件情報をもらおうと躍起となって
発見現場に群がる記者達の中の一人が主演・水谷豊演じる主人公です。
死体は液化する程腐乱しており、箱の中で半分どろどろの状態。
髪が長いことから、かろうじて女性だという事が分かる程度。
証拠となる服も、貴金属も何一つ身につけていません。
しかし、発見現場の民家が昔別荘として使われていたことが分かり、
警察は以前の持ち主だった男を突き止めます。
この男が、数年前に懇意にしていたホステスが謎の失踪をしていたことも分かりますが、
彼はいけしゃあしゃあとアリバイを説明し、容疑を否認。

一方、こんなに腐乱するまで、女性が死体となってほうって置かれたのは不憫だと、
液体となった遺体までも保管し、悪臭の中でも挫けず丁寧に分析、捜査を続けていた科学捜査官。
彼は下腹部に手術跡があるのを発見します。
まだ事件を追いつづける新聞記者は、それが手術をした傷あとらしいと聞き、
遺体の液体の中から見つかった、変わった長さの陰毛は
その手術の影響ではないかと捜査官と話し合います。

そう、被害者は失踪する数週間前に、盲腸の手術をしていたのです。
盲腸の手術をする時は邪魔になるので、一般的には手術の前に陰毛を剃って備えます。
この陰毛が伸びた分だけ日数が換算できれば、正確な殺害日時が推測できて、
容疑者のアリバイが崩せる。
じゃあ、一体どうすればその日数が推測できるのか。

剃って実験すればいいのです

…でも誰が?


水谷豊演じる新聞記者には、新婚の奥さんがいました…

嫌がりながらも優しい彼女の愛の献身で陰毛が伸びるまでの日数が計算でき、
容疑者のアリバイは崩れ、
別れ話のもつれからホステスを殺害したと男は自白。
事件は無事解決したのでした。

こうやって振り返ると後半はちょっと明るめか。
まぁ……
いかがわしい…かな。
奥さんの役は柏原芳恵。これも渋いわ。(榊原の方じゃなく。柏原です。)

しかしサブタイトルは
体毛は語る!?事件記者の妻がけなげに挑戦!
」…。
やっぱりいかがわしいか。

本放送は1988年の9/24。かなり前です。
ちなみに私が見たのは再放送によるものです。
関東地方は平日三時からのドラマ再放送と、土曜正午からの再放送と
二種類ありますが、(地方はどうなんでしょう?)
この「ビキニライン殺人事件」は平日の方で見ました。

意外と他の地方でも再放送があるようです。




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